2009-01-22

Book::書とはどういう芸術か―筆蝕の美学

書とはどういう芸術か―筆蝕の美学 (中公新書)

文学なのか美術なのか?文字なのか線なのか?抽象画と前衛書の境目は?筆蝕とは?
とらえどころのない「書」という芸術を、いくつかの切り口で解きほぐそうとした一冊。

「絵画には時間軸がないが、書には時間軸がある」という説明には大いに納得。

書の歴史や構成など教養話も織り交ぜられているものの、素人にはちょと敷居の高い記述も多く、著者のシニカルな態度とレトリックな口調について行くのは大変だった。図版があるとしても、「書とは...」なるテーマを、活字だけの文章で表現するのが無茶なのかもしれない。

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